他者信頼の素晴らしさを書きます!
アドラー心理学で、人間関係を良くするカギは共同体意識と言われています。
これを、成し遂げるためのポイントとしては、
・自己受容(前回書きました)
・他者信頼
・他者貢献
をすることです。
今回は他者信頼について書いていこうと思います。
(私はこの他者信頼を特に大切だと思っています。)
信用と信頼
信用とは、
条件付きで、相手を信じる事です。
この言葉は、お金の貸し借りの時によく使われますよね。
「車などを担保にして、お金を貸す」
などと言ったシチュエーションです。
これに対して、信頼とは、
無条件に相手を信じる事です。
「根拠がなくても、担保がなくても信じる」
といった具合です。
共同体意識をもつには、他者に対して信頼をする事が重要と言われています。
他者信頼することで、深い関係を築ける!
そんな事言ったって、
「騙されてたりしたらバカを見るのは信頼している側だろ!」
と思われるかも知れません。
ところがどうでしょう、
人を条件付きの信頼をしようとすると、信頼するための根拠が必要になります。
「この人に騙されているんじゃないか?」
「本当はバカにされてるんじゃないか?」
と考えると、本当にそういう気がしてきて、仕舞には「みんなが自分を騙そうとしている、バカにしている!」という気持ちになってしまいます。
他人を懐疑的な目で見ると、自分の気持ちが沈み、自分が損します。
相手にとっても、
「なんかこの人、自分を疑っているようだ」
と察し、距離が発生します。
このようにし続けていると、誰にも、一歩も踏み出せなくなります。
他人を仲間と言えたものではありませんね。
しかし、相手がバカにして来ようがこちらが信頼して歩み寄っていく事で、相手が自分を信頼し返す可能性は高くなりますよね。
補足ですが、これは、
自分が信頼すれば必ず相手も信頼してくる!という話ではありません。
相手がこちらを信頼するかどうかは、相手の課題なのでこっちはとやかく言えません。
あくまで、
”自分は相手を信頼するというスタンス”
が大切という事です。
以前の記事で、課題の分離という言葉が出てきました。
課題の分離とは、自分の行動は自分の課題で、他人の行動は他人の課題としてきちんと分ける事です。
つまり、他人の課題について他の人はとやかく言わない!という事です。
まさに他者信頼の話にも課題の分離出てきます。
「自分はあなたの事を信頼するよ。あなたが自分をどう思っててもね」
というスタンスです。
「自分が信じていれば自分を好むだろう!」という期待なしに、信頼するという事です。
「相手が自分をどう思うかは、相手の課題だ!」と、課題の分離をしている状態です。
これをしていく事で、相手が仲間に思えてくるのです。
最終的には、結局信頼をすることで、自分の精神状態に加えて、他者との関係も良くなります。
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